~柏木学園高校生徒たちの一日~


5月21日 「スマホは神速、PCは苦戦」元SEの教員が驚いたデジタルネイティブ世代のリアル

私はブログ担当の
きららです。

私は現在、情報科の教員をしていますが、以前はSEとして働いていました。

私自身も“スマホ世代”に近い感覚で育ってきました。

正直なところ、

「若い人はPCが得意」

というイメージを自然と持っていました。

スマホやSNSに囲まれて育った世代ですし、デジタル機器には強いはずだと思っていたのです。

ですが、教員になってから、その認識は少し変わりました。

 

 

同じ高校生でも“差”がかなり大きい

情報の授業をしていると、タイピング速度の差に驚かされます。

キーボードを見ずにスラスラ入力し、ショートカットキーまで自然に使いこなす生徒もいます。

その一方で…

ローマ字入力に苦戦する 「shi」「tsu」などで止まる
DeleteとBackspaceの違いが分からない 消したい文字が消えず混乱する
キーボードを1文字ずつ確認する 入力にかなり時間がかかる

もちろん、どちらが良い・悪いという話ではありません。

ただ、以前よりも“差が極端になっている”と感じるのです。
 
 
フリック入力は速い
でもキーボードは別の技術だった

特に印象的なのは、

「スマホ入力はとても速いのに、キーボード入力になると急に苦戦する」

というケースです。

フリック入力では驚くほど速く文章を打てる生徒でも、PCになると…

ローマ字表を頭の中で確認する
キーボードを探しながら入力する
小文字や記号で止まる

以前は、

「スマホに強い=PCにも強い」

というイメージがありました。

ですが実際には、

フリック入力とキーボード入力は、似ているようで“別の技術”

なのだと感じます。

 

 

「デジタルネイティブ=PCが得意」ではなくなった

この背景には、やはりスマホ中心の生活があるように感じます。

今の高校生は、生まれた時からスマホやタブレットが身近にある世代です。

文字入力はフリック入力
アプリは直感的に操作
写真や動画が中心
ファイル管理をほとんど意識しない

SE時代は、

「PCを使えること」

そのものが、デジタルスキルの中心でした。

しかし今は、

「スマホを自然に使いこなせること」

のほうが、より身近な“デジタル力”になっています。

「デジタルに強い・弱い」ではなく、

“慣れてきたデジタル環境そのものが違う”

のだと思います。

 

 

現場で感じる「時代の変化」

授業中にも、時代の変化を感じる瞬間があります。

授業中によくあること
「保存しました」と表示されても、どこに保存されたか分からない
ダウンロードフォルダを開いたことがない
Google検索よりTikTok検索のほうが自然
USBメモリを初めて見る

昔であれば、

「若い人はPCに詳しい」

で通っていた感覚が、今はかなり変わってきているように感じます。

でも、“できない”わけではない

タイピングが苦手だからといって、デジタルに弱いわけではありません。

むしろ今の高校生は、

SNSの感覚が鋭い
新しいアプリへの適応が早い
UIを直感的に理解する力が高い

と感じる場面が本当に多くあります。

こちらが説明する前に、感覚的に使い方を理解していることも少なくありません。

「PCスキルが低い」のではなく、

“育ってきたデジタル環境が違う”

ということなのだと思います。

 

 

情報教育で大切にしたいこと

最近は、AI活用やデジタル教育という言葉をよく耳にします。

もちろん、それらはこれからさらに重要になっていくと思います。

ですがその前に、

「キーボードで考えを形にする力」

も、改めて大切なのではないかと感じています。

タイピングは、単なる入力作業ではありません。

自分の考えを整理し、言葉として外に出すための“道具”でもあります。

だからこそ情報の授業では、ただ操作方法を教えるだけではなく、

「自分の考えをデジタルで表現する力」

を育てていきたいと、感じています。