本校は2024年度「DXハイスクール」採択校として、文部科学省の補助金を活用し、3Dプリンター、レーザー加工機、高性能PCを導入しました。これらの機器は、ICTを活用した探究学習や、創造力を育むSTEAM教育を推進するうえで欠かせないツールであり、生徒たちが自らのアイデアをかたちにする環境が大きく広がりました。
導入にあたり、まずは教職員を対象とした3Dプリンターの講習会を実施しました。外部から講師をお招きし、ソフトウェアの操作方法やプリントの基本的な仕組み、安全面の注意事項まで、実践的な内容を丁寧に学びました。これにより、教員側のスキルや知識も向上し、今後の授業や課題研究への活用がスムーズに進められるようになりました。今年度は地理探究の授業で地形を実際に3Dモデルで作成するなどの用途で活用する予定です。
また、レーザー加工機の導入により、木材やアクリル板などへの彫刻や切断も精密に行えるようになり、作品の表現の幅が大きく広がりました。さらに、高性能PCの導入によって、3Dモデリングや動画編集、プログラミングといった高度な作業も可能となり、これまで以上に本格的な創作活動に取り組める環境が整いました。
今後は、これらの機器を活用したワークショップや授業、プロジェクト型学習を通じて、生徒の「考える力」「つくる力」「伝える力」を育むとともに、地域との連携を視野に入れた取り組みも展開していく予定です。本校は、次世代の学びを支えるDXの推進に引き続き力を入れてまいります。

